さて、今回は、健康やダイエットの話はちょっと置きまして、宗教的な断食についてお話したいと思います。
(どちらかというと、雑学的な話になりますので、ご興味のない方は飛ばしていただければと思います。)
さて、宗教的な断食というと、みなさん何教を思い出しますか?
そもそも、宗教家でもなければ、知っている宗教の数にも限りがありますよね?
おそらく、仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教・・・せいぜい、小中学校で習ったのはそのくらいですよね?
でも、じつは宗教というのは、実は数えられるだけでも何百とあり、その中で断食を慣習としている宗教もたくさんあるんです。
では、なぜ、断食を慣習としている宗教があるのか気になりませんか?
だって、断食なんてそもそも辛いだけですよね?
体を細くしたい人は、ダイエットを目的として断食を行うから理由が明確ですが、
宗教的な断食というのはダイエットが目的ではないですから。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、宗教で断食を慣習としているのは、精神的な理由からです。
そもそも、宗教って、精神的なものですからね。
で、なんで辛い思いをしてまで断食をするのかというと、たいていは食への関心(欲)を断ち切り、
宗教に没頭する、別の言い方をすれば精神統一をするとでも言うのでしょうか?
誤解を恐れずに言えば、精神統一というのは、精神分裂症の方のように、複数の精神を一つにすることではありません。
身体と精神を一致させるということが、本当の「精神統一」なのです。
つまり、食物を取るということは、精神は「信仰」へ向いていても、身体は「食」に向いてしまうわけです。
一方で、それを断つことによって、精神と肉体は宗教(あるいは信仰)へ向き、
より精進できるというわけです。
健康は補助食品で補いましょう、たとえばビオチンとか。
肉体と精神のバランス、実に複雑です。